イソトレチノイン

イソトレチノイン

ビタミンAに類似したイソトレチノイン(アクネトレント)によるにきび治療の内服薬です。成分は異なりますが、 同じビタミンA誘導体の外用薬トレチノイン(ディフェリンゲル)の内服薬とも言えます。

イソトレチノインは、皮脂腺からの皮脂の分泌を強力に抑え、抗炎症作用と共に赤いにきびの炎症を抑えて重症にきびを改善します。にきび治療には様々な治療薬がありますが、イソトレチノインは数が多く、赤みの強い難治性にきびに使用します。

イソトレチノイン(ロアキュタン・アクネトレント)はアメリカやヨーロッパなど世界各国で使用されています。30年以上に渡ってにきび治療薬として処方され、諸外国では重症にきび、難治性にきび治療に推奨されています。
イソトレチノイン内服にあたっては、注意事項や副作用等をよく理解することが大切です。

イソトレチノインについて

イソトレチノインの内服

はじめは、通常1日1錠でイソトレチノイン(アクネトレント)を内服します。
体格の大きい男性やにきびの治りが悪い場合には増量を行うことがあります。治療の経過により容量を調節していきます。早い方で4~12週間から効果が出始めます。 イソトレチノインの内服を4~6ヶ月間継続することで、にきびの再発を高率に防ぐことができます。

イソトレチノインの注意事項

イソトレチノインの内服の注意点として、イソトレチノインには催奇形性(胎児への影響)があります。妊娠している方、妊娠予定のある方、服用前に妊娠の可能性のある方、授乳中の方は服用することができません。女性は、服用前1ヶ月~服用終了後も3ヶ月間は避妊が必要になります。 男性は、服用期間中および中止後1ヶ月間内に性行為を行う場合は避妊が必要になります。また服用期間中は献血ができません。
これらの注意点、副作用を十分理解していただいてから服用を開始します。 血液中の脂質・腎機能・肝機能の確認のため、定期的な血液検査が必要になります。

副作用:乾燥(口唇)、ドライスキン、ドライアイ、夜盲、うつ・自傷行為等があります。副作用の中でも唇や鼻の乾燥がよく見られ、イソトレチノインの服用量が多くなるほど起こりやすい傾向があります。

イソトレチノインを服用できない方

  • 妊娠中、妊娠の可能性、授乳中の方
  • 肝機能障害、腎機能障害のある方
  • コレステロール、中性脂肪の高い方
  • テトラサイクリン系の薬を服用している
  • トレチノイン製剤アレルギーのある方
  • 大豆アレルギーのある方

イソトレチノインについて

この治療で使用されるイソトレチノイン内服は日本国内では医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認薬です。 当院で使用しているイソトレチノインは、PRSS社より輸入しています。国内において承認されているイソトレチノイン内服薬はありません。 アメリカ、カナダ、オーストラリアにおいて重症結節性ざ瘡/炎症性ざ瘡治療で承認されています。

料金表

イソトレチノイン
(アクネトレント)
30錠(30日分) 23,100円
  • ※表示価格は税込価格です。
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